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噛み合わせが悪いと出る症状は?【認知症予防とも関係ある?】
最近、テレビでもよく特集されている認知症ですね。通院患者様からも、よく質問してくださる内容なので、歯科からのアプローチもできたらと思い簡単にまとめてみました。
噛み合わせ(咬合)と認知症予防について
咬合と認知症予防にはいくつかの関連が指摘されていますが、直接的な因果関係は確立されているわけではありません。しかし、健康な咬合が認知症予防に寄与する可能性があるものを以下にまとめてみました。
- 栄養摂取: 咬合が正常であることは、食事の摂取に大きな影響を与えます。適切に噛むことができる場合、食べ物をよく咀嚼することができます。十分に噛むことで、食べ物の消化が改善され、栄養素の吸収が促進される可能性があります。今は噛むのは歯や歯茎だけではなく、お口周り(筋力や唾の出具合など)の状態も保険診療で診ることができますので歯科での領域も広がりつつあります。
- 口腔健康: 咬合の問題は、口腔健康にも影響を及ぼすことがあります。不適切な咬合は歯周病や虫歯のリスクを高めることがあります。口腔健康が悪化すると、細菌が血流を介して体内に入る可能性があります。一部の研究では、歯周病の細菌が認知症のリスクを高める可能性が示唆されています。歯周病の定期治療(歯周病安定期治療)でコントロールしていきましょう。
- 脳の活性化: 咬合の適正な状態を維持するためには、頭蓋骨、顔面筋、咀嚼筋などが適切に働いている必要があります。これらの筋肉を使用することで、脳の活性化や循環が促進される可能性があります。このような脳の活動は、認知機能の改善に寄与するとされています。
- ストレス軽減: 正しい咬合はストレスを軽減する助けとなることがあります。噛む動作はリラックス効果があり、ストレスホルモンの分泌を抑制し、精神的な安定をもたらすことがあります。ストレスは認知症の発症リスクと関連していると考えられているため、咬合がストレスの緩和に寄与する可能性があるとされています。あなたのかみ合わせはストレスになっていませんか?
これらの要素は、健康な咬合が認知症予防に寄与する可能性を示唆するものであり、複数の要因が組み合わさって認知症の発症リスクに影響を与えると考えられます。ただし、認知症は複雑な疾患であり、その予防には生活全般の健康管理が重要です。
定期的な健康チェック、バランスの取れた食事、適度な運動、社会的な交流、脳を刺激する活動など、総合的なアプローチが重要とされています。歯科でのアプローチは見落とされがちですので、日々の生活の参考になれば幸いです。