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木曜、日曜、祝日 ※祝日のある週は木曜診療あり

歯周病治療

歯周病はまず予防から

院長とスタッフの治療風景

歯周病に関して最も重要なことは、「歯周病は感染力が強く再発しやすい病気なので完治させようとすることではなく、歯周病になってしまった事を受け入れ重症化しないように安定期状態を維持し予防をする」ことです。今では保険診療でひと月に1回、後戻り防ぐために衛生士さんのプロのクリーニングが受けれます。定期的に細菌の膜を破壊することで細菌の爆発的増加を抑えます。
「歯がグラグラしてきたから何とかして!」と歯科医院に来られても、もう手遅れで抜歯するしかないということが、本当によくあるのです。
「歯周病はとにかく予防」
ということを、ぜひ知っておいて下さい。

歯周病になる原因

歯周病の原因になると考えられているもの

  • 歯石
  • 糖尿病
  • 食生活
  • ストレス
  • 喫煙
  • 長期間の服薬

歯周病の原因はお口の中に存在する細菌です。お口の中には400~700種類もの細菌が生息しており、その中に歯周病の原因となる菌は数多く存在します。細菌はお口のケアが不足すると増殖しますし、ネバネバの物質を出しながら集合し、歯に張り付いて歯垢を形成します。歯垢は注意深くブラッシングしないと落とせませんし、時間が経過すると歯石となってセルフケアでは落とせなくなります。また歯周病菌は酸素を嫌うので、歯と歯ぐきの間に潜り込んで歯周ポケットを広げながら歯の根に進んでいきます。歯周病菌は歯肉に炎症を起こすだけでなく、歯を支える歯槽骨も溶かしていくので、悪化すると歯を失っていくのです。

歯周病と全身の病気

歯周病は細菌によって歯周組織に炎症が起こる疾患です。その細菌が血管を通って体全体にも悪影響を及ぼすことが明らかになっています。
具体的には糖尿病や心疾患、低体重児出産のリスクを高めることがわかってきました。
また最近では認知症とも大きな関係があると言われています。

歯周病と全身疾患

歯周病の進行段階

    1. 第一段階

      歯肉炎

      歯ぐきが丸くぶよぶよしている状態です。歯を磨くと少しだけ出血することもありますが、違和感がほとんどない状態です。

    2. 第二段階

      軽度歯周炎

      細菌が奥へ奥へと侵入し、歯周ポケットを形成しています。噛んだときに違和感があったり、歯を磨いた際に血が出たりします。炎症を起こしている細菌の塊であるプラーク(歯垢)と歯石を除去する必要があります。

    3. 第三段階

      中等度歯周炎

      歯を支える歯槽骨に炎症が起きている状態です。噛みにくくなったり、歯がグラグラしたり、口臭がキツくなったりします。歯周ポケットの奥深くまで歯石除去を行います。

    4. 第四段階

      重度歯周炎

      歯槽骨が吸収(破壊)されていて、膿が出てくる、強い痛みなどを感じるような状態です。他の歯に悪影響を及ぼさないよう、ほとんどのケースで抜歯が必要となります。

  • 予防をしっかり行って
    歯周病を防ぎましょう

    上記のように、歯周病にかかってしまうと強い口臭だけでなく歯を抜かなければならなかったり、歯や口と関係のない身体の他の部分の健康が損なわれてしまう可能性もあります。妊婦さんから高齢者の方まで歯周病が及ぼす影響はとても悪質です。歯周病が重症化する前に、きちんと予防しておくことが大切です。
    当院の予防歯科では歯周病やむし歯を予防するためのさまざまな取り組みを行っていますので、ぜひご相談ください。

    予防歯科

歯周病の治療

  • 歯周内科(パーフェクトペリオ)

    パーフェクトペリオ

    「パーフェクトペリオ」は、お口の中の殺菌に役立つ次亜塩素酸水です。2005年に開発されたもので、むし歯や歯周病の原因菌を破壊して溶かす作用を持っています。20秒程度のうがいでお口の中の細菌の大部分を殺菌できますので、むし歯や歯周病の予防に役立ちます。また、お口の中を殺菌することで、口臭を抑える効果も期待できます。身体にほとんど影響がないので、安心して利用することが可能です。

    • 薬剤ではないので、耐性菌や副作用を抑制できる
    • 酸性でないため歯が溶ける心配がない
    • 口腔内の皮膚を傷めない心配がない
  • 歯周病安定期治療

    スタッフの説明風景

    歯周病安定期治療とは、歯石取りや歯周外科治療を行った後、歯周組織が落ち着き安定化した状態を維持するための治療です。歯周病は感染力が強く数ヶ月放置すれば口腔内の細菌が爆発的な増加をし再発しやすい病気なので再度悪化しないように安定期状態を維持し予防をすることが大切です。今では保険診療でひと月に1回、後戻り防ぐために衛生士さんのプロのクリーニングが受けれます。定期的に細菌の膜を破壊することで細菌の爆発的増加を抑えます。歯周外科治療をさせないためにも日々のコントロールが重要です。当医院はかかりつけ強化型歯科診療所として認定されているため、保険でできる内容が多く安定期治療においては毎月の管理が認められています。(認定されていない医院では3ヶ月に1度しか認められていません)

  • 歯周外科(フラップ手術)

    歯周外科治療は、歯周病が進行して、ブラッシングの向上やスケーリングなどの基本治療だけでは改善が難しくなった時の選択肢です。フラップ手術では、歯肉を切開して歯根に付着した歯垢や歯石を直接除去します。歯根部に歯垢や歯石が多いと、歯を支えている歯槽骨がダメージを受け続けるので、フラップ手術を行うことで状態の悪化を防止できるのです。

  • 再生療法(エムドゲイン)

    歯周病は歯を支えている歯槽骨を溶かす疾患です。そのため、歯周病が進行すると歯がぐらつきはじめますし、さらに重症化すると抜歯せざるを得なくなります。当院はそのような症例にも対応できるように、エムドゲインという薬剤を使った骨の再生療法を提供しています。ただし、エムドゲインを使った再生療法は、歯槽骨へのダメージが垂直的な場合に限られますので、まずは事前の検査を行って適用可能かどうかを判断いたします。

歯周病に関するよくある質問

Q

スケーリングとSRPの違いは何ですか?

A

スケーリングは、歯の表面に見える白い歯石を除去する処置で、歯肉の上で行われる治療です。一方、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)は歯周ポケットの深部に潜む歯石を除去し、歯根表面を滑らかにする処置です。どちらも歯周病治療の一環ですが、処置の深さや内容が異なります。

Q

スケーリングを1回で全部行うことは可能ですか?

A

スケーリングは国の指導に基づき、上下に分けて2回に分けて行うことが推奨されています。これは一度に処置することで歯肉に負担をかけすぎないためです。

Q

歯石取りの回数を減らすことはできますか?

A

国の規定により、歯石取りは数回に分けて行うことが推奨されています。これは歯の健康を守るために必要な措置ですので、規定に従った回数での処置をお願いしています。

Q

歯石取りだけの処置を受けたいのですが可能ですか?

A

保険診療のルールにより、歯石取りの前に必要な検査が義務付けられています。そのため、歯石取りのみの処置は保険では対応できません。

Q

歯石取りの費用が高いように感じますが、理由は何ですか?

A

費用は厚生労働省が定める保険点数に基づいています。費用が高く感じる場合は、処置を減らすなどの対応も可能ですが、歯周病の進行防止を考慮した治療計画を提案させていただきます。

Q

SPT(ポケット洗浄)に毎月通う必要がありますか?

A

SPTは、歯周病の進行を防ぎ、安定期を維持するための治療です。歯周病の状態によりますが、月に1回の受診が理想的です。

Q

知覚過敏がある場合でもスケーリングは可能ですか?

A

知覚過敏がある場合でもスケーリングは可能です。痛みが強い場合は、麻酔を使用するなどの対応をいたしますので、事前にご相談ください。

Q

縁上歯石と縁下歯石の違いは何ですか?

A

歯石には歯ぐきより上にある縁上歯石と歯茎より下にある縁下歯石があります。「縁上」はスケーリング(歯肉炎上の白い歯石の除去)、「縁下」はSRP(歯肉炎下の黒い歯石の除去)を指します。治療の深さが異なり、処置内容や処置本数の指針等、国の指導に従い明確に区別して行います。

Q

マタニティ歯科でもスケーリングやSRPを受けられますか?

A

はい、妊娠中でもスケーリングやSRPは安全に受けられます。妊娠中の口腔内の変化にも配慮し、適切な治療を行いますので安心してご相談ください。

Q

歯周病治療中に他の診療も同時に受けることはできますか?

A

はい、歯周病治療中でも他の診療科目の受診は可能です。ただし、スケーリングやSRPと同時進行の場合は、口腔内の状況に応じた治療計画が必要ですので、事前にご相談ください。

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