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歯磨き粉と歯科医院でのフッ素塗布の違い
歯磨き粉に含まれるフッ素と歯科医院で行われる高濃度フッ素塗布には、フッ素濃度に違いがありますが、どちらも虫歯予防には効果的です。
フッ素入り歯磨き粉
市販の歯磨き粉には、通常、低~中濃度(500~1500ppm程度)のフッ素が含まれており、毎日の歯磨きでこれを使うことで、次の効果が期待できます。
- エナメル質の強化: フッ素が歯の表面に吸収され、エナメル質を強化して酸に対する抵抗力を高めます。
- 再石灰化の促進: 初期の虫歯を修復し、進行を防ぐ。
- 継続的な保護: 毎日の使用で、持続的に虫歯予防効果が得られる。
高濃度フッ素塗布(歯科医院でのフッ素塗布)
歯科医院でのフッ素塗布は、市販の歯磨き粉よりも高濃度(9000~23000ppm程度)のフッ素を含むジェルや溶液が使用され、以下のような効果が得られます。
- 強力な虫歯予防: 一度の塗布で、エナメル質に強力にフッ素が取り込まれ、虫歯を防ぐ効果が大きくなります。
- 再石灰化の促進: 歯の初期のダメージを修復しやすくします。
- 長期的な効果: 高濃度のフッ素は長時間にわたってエナメル質を保護し、虫歯菌から歯を守る。
違いと使い分け
- フッ素濃度: 市販の歯磨き粉は毎日使える適度な濃度のフッ素が含まれていますが、歯科医院での高濃度フッ素は、より集中的に虫歯予防が必要な人向けに使用される。
- 使用頻度: 歯磨き粉は毎日使うのに対し、高濃度フッ素塗布は定期的に歯科医院で行うのが一般的です。
- 効果の持続性: 高濃度フッ素塗布は短期間で強い虫歯予防効果が期待されるため、虫歯のリスクが高い子供や成人に適しています。日々の歯磨きではフッ素入り歯磨き粉を使用し、定期的に歯科での高濃度フッ素塗布を行うと効果的です。
注意点
- 高濃度フッ素塗布は歯科医師の指導のもと行うことが重要です。
- フッ素の過剰摂取を避けるため、小さな子供は特に注意が必要です。