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舌の加齢変化とその対策について
加齢によって舌にもさまざまな変化が起こります。主な加齢変化は以下の通りです:
✅ 1. 味覚の低下
- 味蕾の数が減少し、味を感じにくくなります。
- 特に塩味や甘味が感じにくくなり、濃い味を好む傾向が強くなります。
✅ 2. 舌の筋力の低下
- 舌の筋肉が衰え、食べ物をうまく動かせない・**飲み込みにくい(嚥下障害)**などが起こりやすくなります。
- 構音(発音)も不明瞭になることがあります。
✅ 3. 唾液の分泌減少による乾燥
- 加齢や薬の副作用で唾液が減り、舌が乾燥しやすくなります。
- 乾燥は、味覚低下や口臭、舌のひび割れなどを引き起こします。
✅ 4. 舌苔(ぜったい)がつきやすくなる
- 自浄作用の低下で舌の表面に汚れ(舌苔)が付きやすくなり、口臭の原因にもなります。
✅ 5. 感覚の鈍化
- 熱さや痛みなどの感覚も鈍くなり、やけどやケガに気づきにくくなることがあります。
📝まとめ:
加齢により舌の「感じる」「動かす」「清潔を保つ」機能が低下し、食事・会話・口腔衛生に支障が出やすくなります。これを予防するには、口腔ケア、舌体操、バランスの良い食事などが効果的です。
歯科医院で受けられる具体的なサポート
- ✅ 口腔機能低下症の検査・診断
- ✅ オーラルフレイル予防指導
- ✅ 定期的な口腔ケアと衛生管理
- ✅ 在宅・訪問歯科での口腔リハ対応(高齢者の場合)
💡ポイント
舌の変化は「老化だから仕方ない」と思われがちですが、適切なケアとリハビリで改善・予防が可能です。歯科医院では、舌の機能を守るための専門的なケアとアドバイスが受けられます。
必要なら、オーラルフレイルや口腔機能低下症という診断基準に基づいた検査・指導も受けられるので、定期受診がとても大切です。